シリコーンゴムの粉体パウダーを混練りして成形品やシートを作ります

シリコーンゴムの粉体パウダー混練り

シリコーンゴムコンパウンド原材料(粘土状)に加硫剤(硬化剤)や着色する顔料などを練りこみ、混ぜる工程を「混練り」と称します。当社ではこの混練り工程の際に「粉体パウダー」を一緒に混ぜることが可能です。

混練り可能なシリコーンゴムの種類

ベースのシリコーンゴムコンパウンドは使用目的に合わせた、特殊性能シリコーンゴムグレードを選択する事が出来ます。それに粉体パウダー特性を融合させたシリコーンゴム製品の製作が可能になります。

硬度

5°~80°まで

混練り可能なグレード

エコノミータイプ(一般グレード)が標準となります。

混練り不可能なグレード

着色

着色は可能ですが、粉体自体の色目がシリコーンゴムの調色に影響がでます。例えば「黒っぽい粉体」ですとシリコーンゴムを白色にはできません。粉体色の黒色の影響で出来上がりがグレー系になってしまいます。

シリコーンゴムに粉体パウダーを混ぜた実績

粉体パウダーの特殊性能を発揮するシリコーンゴム混練り

粉体素材 目的
タングステン 比重UP
天然鉱石粉 蓄熱・遠赤外線効果
抗菌剤(防カビ剤) 細菌・カビ等の増殖を抑制、殺菌効果
銅粉 導通性能UP
磁性体 シールド部品素材として
超高分子PEパウダー 表面摺動効果
ガラス粉 (不明)

※上記は過去の加工実績ですので効果の程度に関しましては非開示となります。

シリコーンゴム粉体
混練り粉体
粉体練りシリコーンゴム
粉体混練り作業
マイカ配合シリコーンゴム
マイカ入り
ラメ入りシリコーンゴム
ラメ入り

蓄光パウダー入りシリコーンゴム混練り

シリコーンゴムに粉体を混ぜる仕様で最も多くの実績があるのが蓄光パウダーを配合した商材です。なお、蓄光材配合のシリコーンゴムには、他の顔料などを追加すると発光加減が弱まってしまう為、シリコーンゴム用の顔料を配合することはせずに蓄光パウダーそのものの色を配した色調になります。

蓄光剤入りシリコーンゴム
蓄光剤入り(平時)
蓄光剤入りシリコーンゴム
蓄光剤入り(暗室)

暗所で発光している時間に関しては、蓄光パウダーの性能が起因します。配合する量やカラーにより差異があります。上記サンプルは全て、同量の配合にてワークを作成していますので、各蓄光材の色調や種類により濃淡、輝度の差異が生じています。

粉体パウダーの取り扱いについて

シリコーンゴム粉体パウダー

シリコーンゴムに混練りする粉体パウダーは当社では提供できません。お客様からの支給でお願いします。支給された粉体パウダーはお客様専用として在庫保管いたします。要望により使用量・在庫量情報のご提供いたします。

無償支給

粉体は全てお客様からの無償での支給にてお願いいたします。当社で粉体のご用意はできかねますので、お客様からの無償支給でのご対応申し上げます。御社専用粉体として厳重に在庫管理いたします。

なお、初期段階ではどれだけの量の粉体パウダーを練り込みできるかは不明ですので500g~の適量支給をお願いします。

安全性

粉体パウダーの安全性が約束された素材のみのご対応となります。環境負荷物質や人体への有害物質が含まれる素材はお断りしています。

SDS及び必要な環境書類のご提示が必須項目となります。ご提示いただけない場合は粉体のシリコーンゴムへの混練はできかねますので、予めご了承願います。特に天然鉱石系の粉体パウダーですと、まれに放射線量が国の定める環境基準を超える場合がございます。十分検証した粉体の供給をお願いしております。

粒径

シリコーンゴムの混練り時に粉体パウダーの粒径や硬度によって設備を破損させてしまう可能性があります。粗い粒径でも硬度が硬くなければ問題ありませんが、硬い粒ですと粒径はパウダー状である必要があります。粉体パウダー自体を見てみないと判断できません。当社の判断でご対応できかねる場合もございます。予めご了承願います。

耐熱性

配合する粉体パウダーには、シリコーンゴムを架橋(硬化)させるための耐熱性が必要となり、耐熱温度として120℃~170℃の範囲での耐熱性が必要になります。

また粉体パウダーの配合に関しては、重量比率での確認とさせていただいております。粉体の限界配合量はシリコーンゴムの架橋を阻害しないレベルを最大配合量とし、配合可能量は粉体の種類や比重によって異なりますが、実際に試作を行ってからの判断となります。

ウエルドライン

シリコーンゴムに粉体を混ぜた材料で成形する場合、最も多い不具合現象はウエルドによるムラ、ラインの発生となります。

特に金属粉体やマイカ粉等の硬質の粉体を混ぜた場合に多く見られます。粉体がシリコーンゴム製品の中でマーブル状や筋状に、流れる模様に見えてしまう現象です。これは成形時に粉体の粒子がシリコーンゴムと共に金型内で流れる際に流れムラが生じてしまう現象です。

これはシリコーンゴムに粉体パウダーを混ぜた際の性質上発生するもので 程度はありますが発生を抑えることはできません。デザイン的に問題があるのかお客様に判断していただくことになります。

粉体混練りウエルドライン シリコーンゴムウエルドライン

シリコーンゴムの粉体パウダー混練りでよくある質問Q&A

粉体を混ぜ込む費用はどれぐらいかかりますか?

まずは、支給いただいた粉体をシリコーンゴムに混ぜ込むことが可能なのか、またどれぐらいの量を混ぜ込むことができるのかは、都度試作を行わないと判断できません。これは結果的に混ぜ込むことができなかったとしても、それに要した費用は頂戴いたします。粉体1種に付き、¥30,000~¥50,000程度(成形加工費・シリコーンゴム材料費は別途)試作費用がかかりますので、ご了承願います。

粉体であれば何でも配合できるのでしょうか?

粉体よって配合できるものとできないものと存在します。単純に混ぜ込むことができても、ゴムとして硬化(架橋)しないと、配合可能とは言えません。また、理論上可能な場合でも設備に悪影響を与える又は環境や人体に悪影響を与えると判断した場合はご対応不可となりますので、予めご了承ください。

環境負荷、人体への悪影響とはどのような物質となりますか?

詳細は各省庁、団体から公示されている内容をご確認いただけると幸甚ですが、主にRohsⅡ指令、REACH規制で定められた使用禁止物質、規制物質が該当いたします。また、特に天然鉱石類には放射線物質が含まれているケースがありますので、十分な注意が必要です。(現在の当社の基準は0.29μシーベルト以下/毎時 としております。2016/9~)

量産となった場合、粉体を当社で手配することは可能ですか?

原則お断りしております。使用する粉体は他の顧客への商材に転用ができないため、粉体の償却の必要性からも基本、支給いただく方向性でお願いしております。(他社向けに転用が可能な場合は、一部例外もございます)

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