シリコーンゴムのコンタクトラバースイッチ・接点ゴムの製造販売

コンタクトラバースイッチ・接点ゴム

テレビやエアコンなど身の回りのリモコンのボタン部分にコンタクトラバースイッチ(接点ゴム)としてシリコーンゴムが使われています。ゴムのソフトな感触やゴムパッキン的な防滴効果で、日常生活の身近なリモコンから専用機器の入力デバイスまでさまざまなシーンで採用されています。

当社コンタクトラバー生産の現状

接点ゴムコンタクトラバー

現状では、特に数量の多いロットの量産品は、ほとんどが海外生産されていて、国内で生産するコンタクトラバーは非常に少なくなってきているのが当社の認識している状況です。

その状況下、当社では海外生産には不向きな少ロット品・特急品・高付加価値品をメインに現在でも多くの種類のコンタクトラバーを生産させていただいております。

特に生産量が非常に少ない、少ロット品に関しては月産10個程度の生産量でも対応可能です。長年の実績による接点ゴム製作の技術力はもちろんのこと、品質面に関しましても接点ゴムの要でもある荷重特性・クリック感・キー寿命・接点抵抗値などを高品質で維持しています。

コンタクトラバースイッチ・接点ゴムの種類と仕様

接点ゴム

コンタクトラバースイッチ・接点ゴムのボタン部分、本体部分の仕様や構造の違いによる様々なタイプを紹介します。使用環境や使用目的によって選定されます。

ゴムが露出しない インナータイプ

装置の表面には出ない内装部品としてのコンタクトラバースイッチ・接点ゴムタイプ。
実際に表面に出る部分のボタンは、加飾された樹脂キー等を組み合わせて使用するケースが多いようです。

インナータイプ接点ゴム インナータイプコンタクトラバー

ボタン表面に印刷するタイプ

キートップ表面にシルク印刷にて文字やロゴを印刷するタイプ。ボタン部分も本体部分全体も全てシリコーンゴムで作成します。数字や文字、絵図等をキートップに印刷することで、スイッチ内容を表現することが一つの部品で対応できます。

天面印刷接点ゴム 天面印刷コンタクトラバー

ボタンの色を多色展開させたタイプ

ボタン部分のキートップ色をいろいろな色にて成形します。チップキーをインサート成形するタイプや生材料から一体成形するタイプが可能です。ボタンの多色展開と共にキートップへのシルク印刷を施すことで華やかなデザインにすることも可能です。

多色キー接点ゴム 多色キーコンタクトラバー

2種の硬度違いタイプ

ボタン部分のキーだけをチップキーとして高硬度で成形したものを本体の金型にてインサート成形したタイプ。ボタンキートップの硬い感触と、本体部分の設定硬度で稼動機能を想定して荷重特性を両立させます。

多硬度キー接点ゴム 多硬度キーコンタクトラバー

導通・導電部の仕様違いによる接点パターン

接点ゴム導電印刷

コンタクトラバースイッチ・接点ゴムでは 裏面に導通・導電性を持たせず、タクトスイッチを設置してスイッチの感触や機能を出すタイプがあります。またシリコーンゴムに導電印刷や導電ゴムチップを形成させることでコンタクトラバースイッチの感触はそのままに、機能させるタイプの紹介になります。

導電滴下(ポッティング)印刷タイプ

カーボンが含有されたシリコーンゴム用導電インクを適下(ポッティング)印刷の製法によりコンタクトラバースイッチ・接点ゴムのボタン部分裏面に200℃の高温下で焼き付け印刷するタイプ。

コンタクトラバー導電ポッティング印刷 特徴

  • 表面抵抗値が有利
    (導通面積φ3・・・100Ω以下)
  • 導電印刷膜厚は60ミクロン程度
  • 丸形や四角形状の導電部対応が主
  • 専用印刷治具が必要
  • 時間あたりの出来高は最大
  • 試作は手作業でも可能

導電シルクスクリーン印刷タイプ

カーボンが含有されたシリコーンゴム用導電インクをシルクスクリーン印刷によりコンタクトラバースイッチ・接点ゴムのボタン部分裏面に200℃の高温下で焼き付け印刷するタイプ。

コンタクトラバー導電シルク印刷 特徴

  • 表面抵抗値が高い
    (導通面積φ3・・・300Ω以下)
  • 導電印刷膜厚は20ミクロン程度
  • 丸形状以外の様々な異形状の対応が可能
  • 試作でも専用印刷版・治具が必要
  • 膜厚が薄いため、耐久性が他と比べて弱い

導電ラバーのインサート成形タイプ

導電豆・導電チップと呼ばれる、導電性シリコーンゴムを接点形状に打ち抜き加工して、金型へのインサート成形で導通・導電部と一体化させるタイプ

コンタクトラバー導電豆断面図 特徴

  • 表面抵抗値が有利
    (導通面積φ3・・・100Ω以下)
  • 丸形状のみ対応可且つ径寸法に制限あり
  • 導電チップインサート治具が必要
  • 試作時は手作業でのインサートも可能
  • 耐久性良好

相対比較表

導電滴下印刷(ポッティング印刷) 導電インクシルクスクリーン印刷 導電チップ
イニシャル
製品単価 ×
耐久性
表面抵抗値
形状の自由度 ×

コンタクトラバースイッチ・接点ゴムに付加価値を付与するタイプ

コンタクトラバー

高耐久タイプ・高寿命タイプ

一般的に高耐久、高寿命と呼ばれる特殊なシリコーン材を使ったタイプです。ゴムの伸長~圧縮などの機械的外力の繰り返しに対して優れた耐久性を示します。ポリマーの架橋密度を高める為の、補強性の強いシリカを使用し、物性を高める設計です。継続的に繰り返される変形に対して有効なグレードとされています。

一般シリコーンゴムを使用したボタンの動作は10万回程度なので一般的なコンタクトラバースイッチの性能としては十分に要件を満たす場合が多いです。

過酷な条件下で使用するコンタクトラバースイッチの場合、たとえばゲーム機など過剰にスイッチングを繰り返す商品や耐久年数が要求される商品などに高耐久・高寿命タイプのシリコーンゴムが選定します。100万回以上のボタン動作も可能なりますが、ロットや価格などの条件が強いられるためオーバースペックにならないような判断が必要になります。

※形状や使用環境によっても変動しますので、実際には耐久試験の実施をお奨めします。

高耐久コンタクトラバー 高寿命コンタクトラバー

汎用タイプとの特性比較例

汎用タイプ 高耐久タイプ
引裂き強さ 19 N/mm 13 N/mm
引張り強さ 7.5 MPa 10.4 MPa
比重 1.23 g/cm 1.14 g/cm
可塑度 280mmX100 250mmX100
伸び率 310 % 540 %

トップコートにより印刷面の耐久性や摺動性を強化

接点ラバーの表面にサラサラコーティングのスプレー塗装することでボタンの触感を向上させることができます。また、シルク印刷でキートップ表面の文字印刷の上に、さらにメジューム印刷を施すことで、文字印刷の摩耗に対しても耐久性を上昇させることが可能です。

接点ゴムサラサラコート 接点ゴムメジューム印刷
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コンタクトラバースイッチ・接点ゴムの設計について

接点ゴム設計

コンタクトラバースイッチ・接点ゴムは、ボタン部分のストロークとスカート形状・硬さを最適化させることで、ボタン部分を押す時に必要とする力(荷重)と押す際に反発する力(クリック感)を表現します。

この荷重・クリック感は、当社が長年蓄積してきた技術を基に、お客様のご要望に応じて設計することも可能です。

コンタクトラバーの動作設計に関して、主に下記の要素を考慮して設計がなされます

コンタクトラバー荷重測定

作動力
ボタンを押すのに必要な荷重

復帰力
押されたボタンが元に戻ろうとする力

移動量
ボタンに一定の荷重を加えた時に動く距離

クリック率(感)
ボタンを押した際に受ける感触を数値化したもの

耐久
ボタンを押す回数の限界値

 

接点ゴムフィーリングカーブ

設計起因による特性変化図

コンタクトラバー接点ゴム設計

コンタクトラバースイッチ・接点ゴムの品質管理

コンタクトラバースイッチ・接点ゴム商品(部品)をお客様へ納品する際、大きく3つの品質を保証するポイントが存在します。

ボタン動作検査

力変位計にて、ロット毎にピーク荷重・クリック率・ストロークの物理測定を実施します。

接点ゴム力変位計 接点ゴム荷重測定

導通部(接点部)の表面抵抗値検査

ボタンの最大の機能の一つ、押した瞬間の導通によるスイッチON・OFFです。表面抵抗値に異常が発生していると、スイッチのON・OFFができなくなるため、要求規格内に収まっていることを確実にするために実測する検査になります。

接点ゴム抵抗値検査 接点ゴム抵抗値検査

外観検査

インナータイプを除く、コンタクトラバースイッチ・接点ゴムは、商品の顔にもなる外観部品の一つで非常に出来映えは重要です。商品の売れ行きにもデザイン性は重要な要素として認識されていますので顧客の要求も厳しくなります。印刷の出来映えを含めた外観部の検査は実績と経験から要求にお応えする技術で徹底させております。

検査の標準化は、製品一点一点に作成されるこだわりの「検査基準書」「作業手順書」により管理され、検査員による検査レベルのバラツキを抑えて、不良品は見逃されることなくお客様にお届けします。

コンタクトラバー検査 接点ゴム検査
コンタクトラバー検査基準書 接点ゴム検査手順書

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