シリコンって何?シリコーンって何?Silicon? Silicone?

シリコン?シリコーン?

安心・安全なシリコーンゴムは主に食品関係・医療関係・工業関係など様々な分野で実に多く用いられております。

 

シリコン と シリコーン って何が違うの?

「はいっ」素朴な疑問ですね。

簡単に申しますと

シリコン は元素!
シリコーン はシリコンを精製した化合物!

できたシリコーンは

オイルになったり
ゴムになったり
樹脂になったりします。

当社はその中のシリコーンゴムを製造販売しているわけです。ですので

シリコンゴム?
シリコーンゴム? と聞かれると

正解はシリコーンゴムです。

ですが
通じますからどちらでも構いません。

当社ではプロとして呼び方は シリコーンゴムで統一しています。そんなシリコーンゴムが出来るまでをご紹介したいと思います。

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シリコーンゴムの種類

そもそもシリコーンゴムって何からできているの?

柔らかく弾力性があることから、

ゴムの木から?
化学的っぽいから石油から?

なにがなんだか想像もつかない・・・

実は・・・簡単に言うとシリコーンゴムって

  石

からできているんです。

ケイ石

あの硬い石が、どうして弾性のある柔らかいゴムになるのでしょうか?
ちょっと信じられませんが本当の話です。

石を精製していろいろな特性を持った高性能ポリマー化合物が作成されます。

その中の一つが シリコーンゴム になるのです。

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シリコーンゴムの技術

石がシリコーンゴムになるまで

 

石がシリコーンに変わるまで

地球の表層を構成する成分の、酸素に次いで多い元素Siが「ケイ素」(シリコン)になります。ケイ素は、単体では自然界には存在せず、酸素と結びついて「ケイ石」として存在しています。

ケイ素は、ケイ石を電気炉でコークスなどの炭素材で還元して金属ケイ素をつくり、複雑な化学反応を加えてつくり出すのが、無機と有機の性質を兼ね備える合成樹脂「シリコーン」なのです。

「シリコーン」は、ケイ素と酸素が Si-O-Siと交互に結びついたシロキサン結合からなります。

そこに有機基が結びつき、耐熱性・耐寒性に優れた性能になります。紫外線に対しての耐候性となり、撥水性など、さまざまな特性を発揮します。

また、樹脂・オイル・ゴムなどさまざまな性能状態になるため電子電気関係から化学、繊維、食品、化粧品、建築とあらゆる分野で活躍しています。

生成原料 用途
シリコーン オイル ストレートオイル
変性オイル
オイル2次製品 消泡剤
離型剤
剥離紙用離型剤
繊維処理剤
パウダー
粘着剤
グリース・オイルコンパウンド
シリコーンレジン ストレートレジン
樹脂変性レジン
ゴムコンパウンド ミラブルゴム
液状シリコーンゴム
RTVゴム(シーラント) 1液性RTVゴム
2液性RTVゴム
ゴム加工品(放熱ゴム・導電ゴム・熱圧縮チューブなど加工品)

ケイ素は自然界ではケイ石(SiO2)として存在しています。

ケイ素のクラーク数(※注)は約28%地穀中の元素の重量比でいうと酸素に次ぐ割合になります。
※注 クラーク数とは地球上の地表付近に存在する元素の割合を重量比で表したもの。

「シリコーン」 は形状によって、

「レジン」
「オイル」
「ゴム・液状ゴム」
「シラン」

として仕分けされます。

無機と有機の両方の特性を持つ高性能素材、「シリコーン」その優れた特性を作り出しているのが、シロキサン結合と、分子構造になります。

「シリコーン」は、無機質のシロキサン結合(-Si-O-Si-)が主鎖になり、側鎖に有機基がつながった構造になっています。

シロキサン結合は、ガラスや石英などの無機物と同じ構造になり、有機ポリマーの主鎖であるC-C結合やC-O結合よりも結合エネルギーが非常に大きいのです。

そのため、200℃という高温の環境下でもその結合が壊れることなく、化学的に安定しているため耐熱性、耐候性に優れているのです。

ジメチルシリコーンの分子構造は、Si-O結合が6個で1回転する「らせん構造」をしており、柔軟性に富んでいます。

シリコーンポリマーの表面は、水になじみにくいメチル基(有機質)で覆われているため、表面エネルギーが低いのです。

この分子構造に由来するのが、耐寒性、撥水性、離型性、温度依存性が小さいなど、「シリコーン」ならではのユニークな特徴になります。

「シリコーン」は、その分子構造から実に様々な特徴を兼ね備えているだけはなく、配合技術などにより新たな機能を付与したり、他の特性と「シリコーン」の特性を複合化する事でより高度な機能を持った素材へと生まれ変わることができます。

ちょっと難しい説明になってしまいましたが、簡単に言いますと、石を化学変化と蒸留することにより、樹脂系のレジン、ゴム系のシリコーンゴムや液状シリコーンゴム、ガス系のシラン、オイル系のシリコーンオイル、が生成されます。

我々はその中のシリコーンゴムを活用していることになるのです。「シリコーン」は、限りない可能性を持った高機能素材なのです。

 

資料引用:信越シリコーン

 

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