ゴム材料の種類と物性一覧
ゴム材料には、様々な特性があり、使用環境や用途に応じた材料選定が重要となります。
本ページでは、シリコーンゴムをはじめ代表的なゴム材料について、耐熱性・耐寒性・耐油性・耐候性・耐摩耗性・耐薬品性・機械強度といった観点から、一般的な特性を一覧表としてまとめています。
主な特性比較
※信越化学工業発行「シリコーンゴムの特性」より引用
特性評価について
本一覧表は、各ゴム材料の一般的な傾向を示したものです。評価記号の意味は以下の通りです。
◎:非常に優れる
〇:優れる
△:用途・条件により評価が分かれる
×:不向き
| ゴムの種類 | 記号 | 耐熱性 | 耐寒性 | 耐油性 | 耐候性 | 耐摩耗性 | 耐薬品性 | 機械強度 | 電機絶縁性 | 圧縮永久歪 | 耐放射線性 |
| ビニルメチルシリコーンゴム (一般的なシリコーンゴム) |
VMQ | ○ | ○ | × | ○ | △ | △ | △ | ◎ | ○ | ○ |
| フェニルメチルシリコーンゴム (耐寒性に優れたシリコーンゴム) |
PMQ | ○ | ◎ | × | ○ | △ | △ | △ | ◎ | ○ | ◎ |
| フロロシリコーンゴム (耐油性に優れたシリコーンゴム) |
FVMQ | ○ | ○ | ○ | ○ | △ | ○ | △ | ○ | ○ | ○ |
| ニトリルゴム | NBR | △ | △ | ○ | △ | ○ | △ | ○ | △ | ○ | × |
| 水素化ニトリルゴム | H-NBR | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | △ | ○ | △ | ○ | △ |
| クロロプレンゴム | CR | ○ | △ | △ | ○ | ○ | △ | ○ | △ | ○ | △ |
| エチレンプロピレンゴム | EPDM | ○ | ○ | × | ○ | △ | ○ | △ | ◎ | ○ | △ |
| フッ素ゴム | FKM | ◎ | △ | ◎ | ○ | △ | ◎ | △ | △ | ○ | △ |
| アクリルゴム | ACM | ○ | △ | ○ | ○ | △ | ○ | △ | △ | △ | × |
| ブチルゴム | IIR | △ | △ | △ | ○ | △ | ○ | △ | ◎ | ○ | ◎ |
| 天然ゴム (当社では取り扱っておりません) |
NR | △ | △ | × | × | ○ | × | ○ | △ | ○ | × |
| ウレタンゴム | U | △ | △ | △ | △ | ◎ | △ | ○ | △ | △ | × |
| スチレン・ブタジエンゴム | SBR | △ | △ | × | × | ○ | × | ○ | △ | ○ | × |
※評価は代表的な配合・条件を想定したものであり、実際の性能は配合設計、使用環境(温度・薬品・応力など)により異なります。
材料選定の考え方
ゴム材料には「万能な材料」は存在せず、何を重視するかによって最適な材料は変わります。例えば...
- 高温・低温・屋外環境での安定性を重視する場合
- 試作対応、量産対応 共に、製品化へは金型が必要になる材料になります。
- 摩耗や機械的強度を重視する場合
など、用途ごとに適した材料は異なります。本一覧表は、材料選定の初期検討や比較の目安としてご活用ください。
シリコーンゴムについて
耐熱性・耐寒性・耐候性に優れたゴム材料です。特に、温度変化の大きい環境や屋外用途において、長期的に安定した性能を発揮します。一方で、耐油性や機械的強度、耐摩耗性については、用途や条件によって注意が必要な場合があります。
当社では必要に応じて
- ビニルメチルシリコーンゴム(VMQ)
- フェニルメチルシリコーンゴム(PMQ)
- フロロシリコーンゴム(FVMQ)
など、各種シリコーン材料をご提案しています。
お問い合わせ
実際の材料選定においては、使用条件や求められる性能を踏まえた検討が不可欠です。本一覧表はあくまで目安としてご覧いただき、詳細な仕様や適合可否については、お気軽にご相談ください。用途・環境に応じた最適なゴム材料のご提案をいたします。
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