ゴム金型の喰い切りについて

ゴム金型とバリの関係

ゴム成型の成型品は常に製品部以外に『バリ』を形成することにより成立し、製品を製造することができます。これは樹脂成型の射出成型機のように金型のPLが完全に型閉めした状態のキャビ内に材料を必要量流し込むインジェクション方式とは違い、下図に示したように金型のPLから型開きした間に材料を置き、金型の上型と下型でサンドし圧縮する為に、仕込む材料量は常に製品の必要比重分より多めの材料をキャビに流しこむことになる為です。

これらの仕組みを、図と実際の金型写真で説明します


 実際のゴム金型

製品部と喰切りの間にはわずかに設定した隙間から余分な材料を流し出し各キャビの製品毎の体積を充填させる必要量が製品部に残り、キャビ間の比重のバランスを取りますが、供給する材料条件(形状、重さ等)によりその誤差が出る為、金型毎に厳しい材料条件を設定して、管理することになります。

また、オーバーフローは製品と喰切り溝を材料が充填した上で余剰の材料を最終的にプールする溝で、ここには材料が全て充填しては仕込み量が多すぎてしまい、厚みが想定以上に厚くなる変化が発生することになり仕上げ感が鈍くなり想定以上に製品側に不要なバリを残存させてしまう事になる為、重量管理が重要になります。



材料は上記の流れで金型キャビに流れ化学反応により硬化が開始しますが製品部のキャビ内の材料は何度か行う金型のバンピングにより加圧の上げ下げで製品体積以外の余分な材料は外に押し出され、材料自身の熱膨張により自身に圧力を加え硬化する仕組みです。



 ゴム型改造時の注意点
ゴム型の場合プラスチックなどの射出成形の金型とは違い、ご説明した通りの喰い切り溝が金型に施されているため 金型改造時にその喰い切りが障害になる場合がございます。射出成形の場合ですと製品の大きさを大きくする改造は問題ありませんが、ゴム型の場合は喰い切りの彫り込みが邪魔して大きく改造する事が出来ません。この点は注意する必要があります。



 2016年5月更新

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