圧縮永久歪

シリコーンゴムの用途で圧縮変形するパッキン類などは特に復元性の良し悪しが重要なポイントです。

圧縮永久歪みとは、J I S K6262の「加硫ゴム及び可塑性ゴムの常温・高温及び低温における圧縮永久歪みの求め方」に基づき、試験片を圧縮板によって規定の割合で圧縮し、設定した温度環境下で規定時間保持することで生じる、試験片の「残留歪み」を言います。

ゴム製品は反発弾性を持ち、その特性から圧縮されて使用される事が多く、その変形量(歪み)は小さい事が望ましいとされます。

■他ゴム類との比較

シリコーンゴムの圧縮永久歪みは、−60℃〜250℃の広い温度範囲にわたって安定しています。

一般の合成ゴムは、室温付近では歪みの度合いは小さいものの温度の変化により著しく増大します。



■試験方法(参考)

a. 標準温度(室温)環境下で、上記J I S規格にて条件指定された試験片の
  厚み測定を行う

  試験片は「セット玉」と呼ばれる円柱形状のもので、サイズはφ29x12.5t
  の大型試験片か、φ13x6.3tの小型試験片のいづれかを使用します。




b. 試験片を圧縮板(ステンレス鋼板)に置き、規定のスペーサを試験片の
  中央、外側に置き、圧縮板がスペーサに密着するまで圧縮させます。




c. 規定の厚みまで圧縮された試験片はその位置でロックし治具と共に、
  試験温度の恒温槽の中で、試験条件時間保持。


d. 試験時間経過後、治具は恒温槽から速やかに外して、圧縮状態から
  開放し、標準温度にて30分放置した後にa.で測定した部位の厚みを求める。


■圧縮永久歪み率

このように、試験前と試験後の厚みの比較をすることで、圧縮永久歪みを求めます。通常はこの塑性変形を(%)で示します。以下のように定義されます。

     CS={(t0-t1)/(t0−t2)}x100

     CS:圧縮永久歪み率(%)
     t0 :試験片の元厚み(o)
     t1 :スペーサの厚さ(試験片の圧縮代)
     t2 :試験片を試験後、装置からはずし30分経過後の厚み(o)




尚、該当試験に関して、専門の試験研究所などでの試験方法をご紹介したものであり当社では設備の関係上、試験測定は実施できません。




2012年8月更新

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