TOP >>> シリコーンゴム製品
|
 |
一般的なシリコーンゴムはゴムの中では万能な性質を持っていますが、唯一弱い部分があります。
引っ張っても簡単に切れることはありませんが、ゴムの一部に切れ目が付くと、そこから簡単に引き裂けて
しまう事。そういった問題を解消するシリコーンゴムグレードが高引き裂き性シリコーンゴムです。
また、ゴムの最大の特徴は伸び縮みする事ですが、伸び縮み運動を繰り返すと、ゴムのへたりが生じて
本来の特性が弱くなる事があります。そういった問題を解消したのが高耐久性シリコーンゴムです。
高引き裂き性グレードのシリコーンゴムと、高耐久性グレードのシリコーンゴムについての特性を紹介
いたします。よく同一製品と間違えられる事がありますが、それぞれにシリコーンゴムの欠点を補う
特性を兼ね備えています。
|
 |
一般的に『高引き裂きタイプ』と呼ばれるものは『高強度』
『高強力』などとも呼ばれるタイプで、特に引き裂き強さに
優れる特性を持ったタイプです。
強い振動、衝撃、強力な負荷のかかるパーツや切れやすい
形状のパーツまた成形加工時の金型からの脱型時に、複雑
な形状や、体裁面にPLを付けられない等の理由で、製品に
負荷をかけないと金型から取り出せない厳しい無理抜き形状
のパーツ等に有効です。
|
 |
高強力が必要な、押し出しのチューブ用途を想定してメーカーがラインナップしているタイプで、補強性の
高いシリカを使用しています。シリカを高充填することで、高強度、引裂き強さを発現させています。
その結果として、汎用グレードに比べ比重が高くなっています。また、加工性は一般的に悪くなり、仕上げ性
の低下が生じます。また、価格も非常に高い為、使用用途に応じた、汎用グレードとのブレンドによって使用
するパターンが、一般的です。
◆汎用タイプとの特性比較例◆
|
汎用タイプ |
高引き裂きタイプ |
| 引裂き強さ |
19N/mm |
29N/mm |
| 引張り強さ |
7.5MPa |
10.2MPa |
| 比 重 |
1.23g/cm |
1.15g/cm |
| 可 塑 度 |
280mmX100 |
260mmX100 |
| 伸 び 率 |
310% |
820% |
|
|
 |
一般的に耐疲労タイプ、高寿命材などと呼ばれるタイプで、
特に継続的に繰り返し、変形を受けるパーツ、例えばキー
パッド(接点ゴム)やラバーブーツ等に有効な素材です。
シリコーンゴム原料メーカー各社も、高疲労耐久が必要な
キーパッド、コンタクトラバーの用途を想定し開発しています。
ポリマーの架橋密度を高める為の、補強性の強いシリカを
使用し物性を高めています。
|
 |
引っ張り強さに優れており、架橋した製品の何十万回という各種打鍵試験等をクリアできるだけの、高物性を
発現させています。
価格も高引き裂きグレードと比較すれば、若干安価に設定されています。ただ引き裂き性能は、汎用グレードと
大きな特性の開きは無く、一時的な外部衝撃や裂け方向に対して特に優れたものでは無く、汎用グレードより
も引き裂き性は劣るものもあり、加工時に注意が必要と言えます。
◆汎用タイプとの特性比較例◆
|
汎用タイプ |
高耐久タイプ |
| 引裂き強さ |
19N/mm |
13N/mm |
| 引張り強さ |
7.5MPa |
10.4MPa |
| 比 重 |
1.23g/cm |
1.14g/cm |
| 可 塑 度 |
280mmX100 |
250mmX100 |
| 伸 び 率 |
310% |
540% |
|
◆引裂き試験◆
JIS規格に基づいた、条件での試験で、予め試験片に規定のスリット
を入れ、試験機にクランプで固定、扇型の振り子を開放し引き裂き
破断した時に必要な応力を求めます。
引裂き強さはニュートン単位で表されます。
|
◆引張り強さ試験機◆
同様にJISの規格に則り、『定伸張疲労試験機』を用いて一定のストローク
で試験片を、繰り返し伸張を行った時の伸び疲労を測定します。
引張り強さは、パスカル単位で表します。
|
TOPページ
Copyright (C) 2004, Kyowa Industries,Inc All Rights Reserved |