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ゴムの耐熱性

◆一口に耐熱温度と言っても、大きく2つの点に分けて考えることができます。

@ 耐熱限界温度
       比較的短時間の間に、物性を損なわず何度まで耐えるか
       という最高限界温度

A 耐熱安全温度
       そのパーツが使用される環境において、物性を損なわず
       連続使用が可能である、使用安全耐熱温度

    特に合成ゴムは、その配合内容によって、シリコーンゴムは
    各メーカーの種類によって耐熱温度は、若干前後はしますが
    各種、ゴムの種類によっての一般的平均耐熱温度を下表に
    示しますので、参考にして下さい。

ゴムの種類 略号 耐熱限界温度
(℃)
耐熱安全温度
(℃)
シリコーンゴム VMQ 230 180〜200
クロロプレーンゴム CR 110 70
ニトリルゴム NBR 120 80〜100
水素化ニトリルゴム HNBR 140 110
ブチルゴム IIR 140 100〜110
エチレンプロピレンゴム EPDM 140 120
アクリルゴム ACM 160 140〜150
ウレタンゴム U 100 70
フッ素ゴム FKM 230 200
天然ゴム NR 80 65〜70


ゴムの耐熱性は、基本的にその分子構造に左右されるようです。
ゴムの架橋(加硫)した分子主鎖が熱によって劣化し切断されてしまう現象が
主となります。

主鎖に二重結合を含むゴムは耐熱性がなく、二重結合が少ないかあるいは、
二重結合を含まないゴムは、耐熱性が優れています。

また、加硫系では、硫黄加硫は耐熱性に劣り、過酸化物加硫系は硫黄加硫に
比べて、一般的に耐熱性に優れると言う事ができます。
同じゴムの種類であっても、配合によりその耐熱性には変化が生じます。

但し、各メーカーによって特に耐熱性に優れる耐熱グレード材を、開発、販売
しており、耐熱性のあるシリコーンゴムコンパウンドが各メーカーに御座いますが
その使用環境や成形品の質量、使用時間等により変化がありますので、使用
条件が明確な物であれば、ご調査致します。



UL規格について

ゴム材料に関するUL規格は、主にUL94によるものが広く使われており、
難燃性の尺度として 規定の試験方法により、等級に分けられ、UL認証
された材料はその評価の主要値を「イエロー カード」に示します。

UL94認証の証とも言えるイエローカードですが昨今は、ULからのイエロー
カードの発行 はしておらず、ULのHPより、該当のものをダウンロードし、
それを以って認証としています。

<イエローカード見本>



シリコーンゴム材料のUL94は、およそ「94 V-0」、「94 V-1」、「94 V-2」、
そして「94 HB」(難燃性の優れたものから順)の等級があります。

試験は規定された寸法の資料片にガスバーナーの炎を当てて資料片の燃焼度
合いを調べる燃焼試験によって行われます。


94 V-0(垂直燃焼試験)
  測定条件
   垂直に保持した資料片の下端に、10秒間ガスバーナーの炎を接炎させ、
   燃焼が30秒以内に止まったならば、さらに10秒間接炎させる。

  a.いづれの燃焼の後も10秒以上燃焼を続ける資料片が無い。
  b.5個の資料に対する、10回の接炎総燃焼時間が50秒を超えない。
  c.固定用クランプの位置まで燃焼する資料が無い。
  d.資料片の下方に置かれた脱脂面を発火させる燃焼する粒子を落下させる、
    資料片が無い。
  e.2回目の接炎の後、30秒以上赤熱を続ける資料片が無い。


94 V-1(垂直燃焼試験)
  測定条件
   垂直に保持した資料片の下端に、10秒間ガスバーナーの炎を接炎させ、
   燃焼が30秒以内に止まったならば、さらに10秒間接炎させる。

  a.いづれの燃焼の後も30秒以上燃焼を続ける資料片が無い。
  b.5個の資料に対する、10回の接炎総燃焼時間が250秒を超えない。
  c.固定用クランプの位置まで燃焼する資料が無い。
  d.資料片の下方に置かれた脱脂面を発火させる燃焼する粒子を落下させる、
    資料片が無い。
  e.2回目の接炎の後、60秒以上赤熱を続ける資料片が無い。


94 V-2(垂直燃焼試験)
  測定条件
   垂直に保持した資料片の下端に、10秒間ガスバーナーの炎を接炎させ、
   燃焼が30秒以内に止まったならば、さらに10秒間接炎させる。

  a.いづれの燃焼の後も30秒以上燃焼を続ける資料片が無い。
  b.5個の資料に対する、10回の接炎総燃焼時間が250秒を超えない。
  c.固定用クランプの位置まで燃焼する資料が無い。
  d.資料片の下方に置かれた脱脂面を発火させる燃焼する粒子を落下が
    許容される。
  e.2回目の接炎の後、60秒以上赤熱を続ける資料片が無い。


94 HB(水平燃焼試験)
  測定条件
   資料片を片端で固定して水平に保持し、その自由な端に30秒間ガス
   バーナーの炎を接炎させる。炎を離した後に、資料片が燃焼を続けた
   ならば、その燃焼の速度を測定する。

  a.厚さが3.05o以上の資料片については燃焼速度が毎分38.1oを越えない。
  b.厚さが3.05o以内の資料片については燃焼速度が毎分76.2oを越えない。
  c.厚さが3.05o以内の資料片について、炎が資料片の端から102oの点に
    達する前に、燃焼が止まる。


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