金型洗浄にアイスブラスト洗浄機を使い作業時間の短縮

▼金型洗浄の問題点とコストダウン

ゴム成形において、金型洗浄は必要不可欠な事柄です。
材料の配合剤が起因する金型の汚れ、あく溜まりは作業を重ねる都度蓄積され製品の品質に、大きな影響を及ぼします。

金型洗浄は定期的に実施していますが、使用材料によっては、1日の作業中に2回、3回と洗浄しなくてはならない金型もあり、洗浄により一時的に生産がSTOPする時間的なロスが生じますので、金型洗浄時間の短縮は大きな課題でもありました。


金型保管
▼アルカリ洗浄液での金型洗浄のデメリット

●金型をプレス機から降ろし、金型洗浄の置き場までの移動しなくてはならず、特に大きな金型の洗浄時は、安全性の維持のため、作業は2名以上で実施しています。

●洗浄時の排水は、環境問題にも絡み、通常の排水溝には流すことができません。  汚水の処置に関する問題が生じます。

●金型はアルカリ洗浄後に水洗いして濯ぐ為、金型は完全に冷めてしまい,、作業を再スタートするのに金型温度を上昇させるための加熱時間を要します。また、金型をプレス機から降ろしてしまうため、生産復帰時には、再度作業条件の微調整と出来映え確認が必要になります。

●洗浄溶剤は劇薬指定の為、吸引の防止、肌への付着防止等、人体への影響も配慮しなければなりません。また、金型表面のメッキ加工への負担も大きく、洗浄後、錆びを発生を促進してしまうこともあります。

●ブラッシング等を必要とする複雑な構造の金型は、細部への洗浄が困難な場合が多く、二次洗浄や、特殊な器具を要したり、短時間では処理が出来ないことも多々ございます。


このように、安全面、環境面、処理時間、金型の消耗など問題点は多くありますが、品質維持の為、必要不可欠なメンテナンスとして、アルカリ洗浄を実施していました。

この課題であった、金型洗浄方法に対して他に手段がないものか、調査していたところ、環境にやさしく、しかも短時間で処理ができると言う、ドライアイスで金型洗浄する装置の記事を見つけました。

それはドライアイスブラスト装置と呼ばれる物で、ペレット状に加工したドライアイスを、
圧縮空気で細かく粉砕し、金型表面にそれを噴射させることで金型の汚れを、除去するという装置です。

噴射させたドライアイスは気化して無くなってしまいますので、回収や後処理も不要で、環境面、安全面にも心配はいりません。

アルカリ洗浄や、ショットブラストの装置とは違い、金型表面の磨耗、溶剤による腐食も防ぐことができます。

また、何よりも前処理、後処理が不要で金型ははプレス機に取り付けたまま洗浄ができますので、処理時間も短縮できつつ、洗浄効果は維持できます。



ドライアイスブラスト装置
<ドライアイスブラスト装置>

粉砕した粒子状のドライアイスをエアーの力で対象物に打ち付け、その時の力と氷点下であるドライアイスと熱している金型との温度差により金型面の汚れ等を粉砕し洗浄する手法の為、とにかく手軽に短時間に安全に金型を洗浄でき、環境にもやさしいクリーン洗浄機です。
▼ドライアイスブラスト装置での金型洗浄

◆ドライアイスブラスト洗浄のメリット◆

●金型は基本的に、プレス機にセットしたままの洗浄が可能であり 終了後即、余熱→生産開始と時間的なロスが少ない。短時間でのクリーン洗浄→作業再スタートを実現。

●使用するものはドライアイスのみなので、溶剤洗浄に起きる、廃液の発生も無く、終始人体及び環境に優しい作業である。

●ドライアイスのブラスト洗浄による、金型への破損や、表面状態の変化等は実例がなく、極めて安全である。

●アルカリ洗浄では困難であった、金型の入り組んだ複雑な部位への洗浄や、付着してしまった異物の除去にも対応可能。


◆ドライアイスブラスト洗浄のデメリット◆

●材料のドライアイスペレットと、本体装置は高額で、ドライアイスは長期保存はできず、計画的な入手と使用が必要となります。

●使用時の騒音がかなり大きく、耳栓が必需品です。。

●エア−を大量に使用するため、大型のエアーコンプレッサーが必要となります。


ドライアイスブラスト装置
     <洗浄風景>

当社ではアイスブラストを導入以来、段取り時間でアルカリ洗浄の1/3時間に抑えることができ、金型へのダメージが抑えられていることを考えますとトータル的に大きなコストダウンを実現できているのです。
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