シリコーンゴムのエアー巻き込み不良を真空プレスで改善

<真空プレス機の活用でエアー不良改善>


ゴムの熱加硫加工にて発生する、不良モードにおいて、決して少なくは無いエア不良。 
金型内部に残存する空気(エア)が逃げられず、材料内部に留まってしまい架橋阻害を
引き起こしてしまう現象です。


これは、製品の形状に大きく起因する為、なかには完全回避が困難なアイテムも少なくは
ありません。ボリュームのある製品、厚い、薄いの差が著しい製品、またエアが非常に抜けずらい
素材もあり、成形作業者泣かせとなります。


そこで登場するのが、『真空プレス機』。成形加硫時、材料を金型内部にフローさせる直前に
金型ごと箱状の枠で密封し、『真空ポンプ』で金型内部をバキューム。内部の空気を除去
してから加硫に入るという、単純明快な装置ではあるが今や、無くてはならない設備となって
います。(真空プレスでなければ、良品が取れない製品も存在しています)


↑ ベッカー社製真空ポンプ200トンプレスで使用 ↑
   
↑ リーチェリ社製真空ポンプ150トンプレスで使用 ↑

万能とも思えるこの真空装置ですが、セッティングによっては、異なった不良モードを大量生産
してしまう可能性もあり、慎重な設定が要求されることも少なくはありません。


<真空プレス活用時の注意点>

真空装置をかけることにより、考えられる加硫条件上での不利になる事象としては・・・・・

  1.バキュームタイムが長いと材料の架橋が進行し流れが悪くなり、押し切り不足
    により、仕上げの際の食いきり感が悪くなり、バリ残り、えぐれ等、誘発する。

  2.上記と同じ理由により、製品の寸法に影響。Z方向は厚めに、X、Y方向は短くなって
     しまい、時にはスペックアウトも・・

  3.加硫条件のミスマッチや、環境変化による加硫アンダー品の発生時に、真空装置なしの
    プレスで作ったものは、白化や、気泡など、目視にて識別が容易にできるものとなるが、
    真空プレス機にて作った上記不具合現象は見た目には良品と区別し難く、識別方法は 
    硬度が規格外に低くなる症状となるので、触検や測定機にて識別するしかなく、見落とし
    や、識別検査に多大な時間を費やすこととなってしまいます。

これらのことを、十分理解したうえで、この無くてはならない装置の効果を最大限に引き出す為、
弊社、技術部隊の慎重な条件設定により不良率低減、進捗のUPに大きく貢献しています。
具体的には、真空圧力のmax.値の設定、真空引きするタイミング、回数、時間を最適に
組み合わせて検証を重ね、決定していきます。


<真空自動プレス機の設備紹介>

150トン真空自動プレス機x4台
*大竹機械工業叶サで真空ポンプは
 リーチェリ社製2基を使用
200トン真空自動プレス機x14台
 *鞄n辺機械製作所(分解機能付き)製で
  『ベッカー社』製4基を使用


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