共和工業『コネタ集』
 
 ウレタンフォームにはポリエステル系とポリエーテル系があります。その違いは?


一見同じように見える、ポリエステル系・ポリエーテル系の軟質ウレタンフォームですが、その特性には大きな違いがあります。特に化学的な特性は大きく異なっています。

これは、成形時の分子結合がエステル結合かエーテル結合による違いです。
一般にエステル結合とエーテル結合は、結合エネルギーの強さ・分子鎖の柔軟性・分子間相互作用等に違いがあり、両者の強度・硬さ・水に対する性質・薬品に対する性質の違いが生じます。

そもそもウレタンフォームとは、わかりやすく言えば食器を洗うスポンジだったり、クーラーのフィルターだったり、吸音のために電化製品に付いていたりするスポンジです。


  ポリエーテル系 ポリエステル系
代表的な使用用途 洗浄用スポンジ・マットレス・クッション等 フィルター・吸音材等
物理的
特性
強度 単位平方センチ当たり1Kg前後の強さと2倍以上の伸び率を持っている。 エーテル系の30〜100%アップの強度を持ち、伸び率は同じく2倍以上の伸び率を持っている。
柔軟性 特殊なタイプを除き、あらゆる種類及び方向からの力に対しても、柔軟性、復元性に富んでいます。 一般的にはエーテル系より柔軟性が少なく、質量感のあるハードタッチです。
化学的
特性
水に対する
性質
物理的な力が加わらないと水は入らない。また、水に対して化学的に安定しています。 水の吸い込み安さはエーテル系とほぼ同じで、PHの中性ではない液では加水分解脆化をします。
油類に対
する性質
溶剤も含め、用意に湿潤し、膨潤します。湿潤時は強度低下するが、化学的劣化はないので乾燥すれば回復します。 エーテル系と比較して、湿潤し難くほとんど膨潤しません。湿潤時の強度低下は少なく、化学的にも安定しています。
その他 熱に対する
性質
熱可塑性樹脂フォームのような軟化点はなく、高温では若干の溶融とガス化が起こります。 溶融物はエーテル系より多く、そのためエステル系は全て熱融着が可能です。



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