共和工業『コネタ集』
   ゴム製品の仕上げ方って?
      〜 昔ながらの手仕上げだって、未だ健在! 〜

コストダウンのページで取り上げた『高価で精巧な治具』による
穴バリの一括除去も昨今となっては、お客さまのコスト的ニーズに
足並みを揃えるには、今や当たり前のように使用し、又日々の
治工具メーカーさんの弛まない努力によって、ますます治具の精度は
増し、我々ゴム製造メーカーにとっては、切っても切り離せない存在
となっていることは言うに及びません。

しかしながら、息の長いアイテムも未だ受注を頂ける状況のものは
数百にも及び、金型構造に見合った仕上げ方法をとらなければ
ならないタイプの製品も、多々存在しています。

昔ながらの仕上げ処理法をここでは、御紹介いたします。

  @. 全に作業者の手のみで、バリをはずして行く方法は、いまだに根強く
    多品種に及びますが、一歩先を進む為、あらゆる小道具を駆使して
    出来高、精密性、スピード、安定性等に貢献する為に頭を使うのが
    人間。。。

    あえて、どれがどんな事に、どのように使うのかはご説明を
    割愛させていただきますが、下図のような様々な小道具を使い
    日々、やり易さとスピードと正確性を追求すべく進歩した行く先
    が、昨今の治工具に繋がっています。

 
  * これらを使う、使わないで出来高に
    雲泥の差が生じます・・・
* 様々な打ち抜き用ポンチ型


  A 『ハサミ仕上げ』・・・と言うと使い易い治具を使っている、今時の内職さんは、
    そっぽを向きがちですが、金型の起工も古く、食いきり等加工されていないものも
    少なくはありません。

    そこで出番となるのが、この『ハサミ』となりますが、いくら良い道具が揃っていても
    手先が器用でなければこなすことは困難となり、弊社もこのハサミ仕上げ可能な
    作業員、もしくは内職加工さんは、今や非常に貴重な人材となっています。

     
* ゴム仕上げ用ハサミの数々 * 先端が曲がっているタイプ


  B もう一つゴムバリ仕上げの手法として、はずすことの出来ない冷凍バリ除去法!
    この手段も古くからあり歴史はかなりのもの・・・ 元々は『タンブラー』などと呼ばれ
    ていたようですが、簡単に説明すると、回転するカゴの中にバリがついたままの
    ゴム製品をいれ、液体窒素で凍らせたうえで、入れたカゴを回転させることによって
    製品同士をぶつけあい、バリの薄く弱いところだけを、除去していくというもの。

    しかしながら、欠点も大いにあり、投入する量や、回転速度、温度、時間との
    関係で、バリが充分に除去できなかったり、逆に、製品部分まで粉砕して全滅
    させてしまったりと、条件だしが非常に難しいもの・・・



  C また、この冷凍バリ仕上げ機の進化型として、弊社ホームページでもご紹介した
    アイスブラストの手法をプラスし、より微細なシリコン製品のバリ取りを可能にした
    ショットタイプの冷凍バリ取り機も登場。

    この進化型は、下図のような機械の中にセットされた、カゴの中に仕上げたい
    バリつき製品を投入し、同様に液体窒素で瞬間冷凍、庫内のカゴを回転させる。

    ここから違うのは、ポリカーボネイト製のメディアを製品に高速でぶつけることにより
    高品質のバリ取りを可能にしたものです。ミクロ単位のバリ取りが出来、また短時間
    で仕上がることも特徴といえます。

    しかしこれも万能ではなく、製品部分とバリの厚み差がはっきりしていなければ、
    バリのみ除去することは難しく、また一回の容量が少ない為、常にコストとの戦い
    になるうえ、上記同様、使用するメディアのサイズや量、スピードと、条件設定は
    ワークの種類、投入量、製品の厚みのバラつき等に左右されことは否めません。

 


このような日々の試行錯誤のうえ、仕上げ方法はゴム加工メーカーの最大の
課題でもあり、しかしながら進歩も遂げていることは間違いありません。

着目点も替えれば、近い将来一切バリの出ない、金型ができたりするかもしれ
ませんし、治工具類も確実に進歩を遂げていくことは間違いないでしょう。
大いに期待!!


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